人生はあかるい

あかるいのブログです。

子どもが6歳になる

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夜が明ければ6歳になった子どもが目を覚ます。寝顔は変わらず可愛らしいが、初めて寝返りしてむちむちの手足をバタつかせて喜んでいた0歳の頃や、あどけない表情に似つかわしくないほどよく喋っていた3歳の頃とは同一人物と思えないほどに逞しくもなった。

子どもは妖精みたいなぽやぽやした存在から、どんどん人間の個人として確立していく。わたしが手を出さなくてもいろんなことを自分で解決できるように(あるいは解決しようとするように)なっていく。正直そういうところに少し寂しさを感じてしまうけど、ちゃんとわたしも子離れのステップを登らないといけないということなのだろう。

そんなわたしの寂しさを感じ取ってか、子どもは眠りにつく前に「もっと5歳でいたかった」と言った。わたしは「5歳のあなたは6歳のあなたの中に入ってるから大丈夫だよ」と言った。きっとそうなのだ。

0歳のこの子も、1歳のこの子も、2歳のこの子も、3歳のこの子も、4歳のこの子も、5歳のこの子も、6歳のこの子の中にいる。その6年間もの歴史と一緒に、この子は今わたしと居てくれてる。子どもは保護者を選べないしまだ家出できるわけでもないから、一緒に居てくれるという事実だけで自分のこれまでの子育てを肯定できるとは思わないけど、のびのびと表情豊かに生きるこの子を見てあながち悪くなかったと思ってもいいだろうか。

これまでの子育ても大変だったけど、これからはこの子の個性や適性をどう扱い、どんな環境を用意し、どう伴走するかという難しい子育て課題が増えていくだろう。そう考えると緊張感に襲われる。昨日だって来年の小学校のことで悩んだ。こうやって小学校、中学校…… と、あと20年くらい(?)悩みながらサポートしていった先に、あなたは何者になるのか。それがとても楽しみ。こうなってほしいという期待はなるべくかけたくない。でも自分で自分のことを幸せにできる人になっていればいいのかなとは思う。そのときまで、わたしも自分の人生を生きて、あなたに尊敬してもらえるような人間でいたい。

まずは、今日から始まる6歳の毎日をめいっぱい楽しんで、そのキラキラした感性をたくさん感じていきたい。朝が来たら大好きと言いながら抱き締めさせてほしい。6歳の一年が楽しみになってくれるように。